言葉の煙霞

言葉は、無限の可能性を秘めている。

労働に関する本

 ●なぜ、残業はなくならないのか

 日本の残業の状況、なぜ残業が発生するのか、電通の事件、働き方改革について簡潔に書かれた新書。日本の働き方に関する入門書みたいなものです。

 

 

 この本の中に、

『22時以降は取引先とのやりとりが禁止になった旨を顧客に伝えたところ、「電通の強みは失われましたね」と言われたという』

という文章があり、ぞっとしました。まさに日本の働き方を示すような言葉です。

※『』内は引用

 

 日本人全体としての労働時間は徐々に減っていますが、それは非正規職員も込みなので、正規職員の労働時間は横ばいで推移しています。現状、多くの企業で実施している働き方改革は、「残業を減らせ」に終始しているため、効率化を謳った単なる「労働強化」に過ぎません。

 この本では、「残業リテラシー」――仕事のルールに関するリテラシー(知識や情報を有効活用できる能力)が欠如していると説いています。長時間労働を労使ともに容認してしまっていることも、残業が多い理由の一つです。